2級電気工事施工管理技術検定は、建設業法に基づく検定制度です。 国土交通大臣の指定を受けた一般財団法人 建設業振興基金が実施しています。 第一次検定に合格すると「2級電気工事施工管理技士補」、第二次検定に合格すると **「2級電気工事施工管理技士」**の資格が得られます。 2級の技士は、一般建設業の営業所に置く専任の技術者や、工事現場の主任技術者になれる資格です。

このアプリが対象にしているのは第一次検定です。 第二次検定は記述式で、文章を書く力が問われるため、選択式の演習とは学び方が変わります。

第一次検定の基本データ

項目 内容
解答方式 マークシート方式
試験時間 150分(令和8年度後期は 10:15〜12:45)
合格基準 満点に対する得点の比率が 60%以上
検定科目 電気工学等 / 施工管理法 / 法規
受検資格 試験実施年度に満17歳以上となる者
法令の基準日 2026年1月1日に有効な法令等
実施機関 一般財団法人 建設業振興基金

第一次検定の受検資格は年齢だけで、実務経験は要りません。 学生や電気工事の仕事に就いたばかりの人でも、先に技士補になっておけます。

試験中は、開始後1時間以内と終了前10分間は退室できません。 机の上に置けるのは受検票・筆記具(HBの黒鉛筆かシャープペンシル、消しゴム)・小型の時計だけです。 ボールペンでマークすると採点されないので注意しましょう。

「四肢択一」と「五肢択一」が混ざる

受検の手引では、検定科目ごとに「知識」か「能力」かと、解答形式が決められています。

検定科目 問われるもの 解答形式
電気工学等 知識(電気工学・電気通信工学・土木・機械・建築の概略、発電・変電・送配電・構内電気設備の概略、設計図書を読み取る知識) 四肢択一
施工管理法 知識(施工計画・工程管理・品質管理・安全管理などの基礎的な知識) 四肢択一
施工管理法 能力(施工の管理を適確に行うための基礎的な能力) 五肢択一
法規 知識(建設工事の施工の管理に必要な法令の概略) 四肢択一

五肢択一は施工管理法の「能力」問題だけです。 選択肢が5つになると、消去法だけで当てるのが難しくなります。 施工の手順や試験・検査の考え方を、理由と一緒に理解しておくことが対策になります。 このアプリでも、施工管理法の能力問題は五肢択一で出題しています。

法令は「2026年1月1日」時点

受検の手引には、法令等は令和8年1月1日に有効なものとすると書かれています。 ほかの資格試験では4月1日を基準にすることが多いので、取り違えないようにしましょう。

たとえば建設業法の技術者制度の金額(2025年2月施行の改正)や、 電気事業法の小規模事業用電気工作物の制度(2023年3月施行)は、どちらも基準日より前に施行されています。 改正後の内容で出題される前提で覚えます。

令和8年度後期の日程(第一次検定のみの受検申請)

項目 日程
申請受付 2026年6月29日(月)〜7月27日(月)
受検票の発送 2026年10月22日(木)
試験日 2026年11月8日(日)
合格発表 2026年12月21日(月)

試験地は札幌・青森・仙台・東京・新潟・金沢・名古屋・大阪・広島・高松・福岡・鹿児島・沖縄です。 受検手数料や申請方法は年度ごとに変わることがあるので、必ず建設業振興基金の公式サイトで確認してください。

5つの分野で考える

検定科目は3つですが、このアプリでは学習しやすいように次の5分野に分けています。

分野 主な中身
電気工学(理論・機器・電力系統) 直流・交流回路、三相交流、変圧器、誘導電動機、発電・送配電
電気設備 受変電設備、配電方式、接地、照明、動力、電線・ケーブル、防災設備
関連分野 土木・建築・機械(空調・給排水)の基本、設計図書・請負契約
施工管理法 施工計画、工程管理、品質管理、安全管理、試験・検査
法規 建設業法、電気事業法、電気工事士法、電気工事業法、電気用品安全法、労働安全衛生法など

学習の優先順位

  1. 施工管理法から始める。工程・品質・安全は論点が固まっていて、五肢択一の能力問題もここに入ります
  2. 法規。電気関係の4つの法律は「何を規制する法律か」を整理すれば、取り違えの問題がまとめて解けます
  3. 電気設備。受変電・接地・照明は出題が多く、施工管理法の題材にもなります
  4. 電気工学。計算問題は公式と手順を覚えれば確実に取れる問題です
  5. 関連分野は範囲が広いので、基本用語を押さえる程度から始めます

覚え方のコツ

  • 数字は「150分・6割・17歳」の3つ
  • 形式は「能力だけ五択、あとは四択
  • 法令の基準日は「1月1日」。4月1日ではない
  • 後期は「11月8日」。合格発表は年末(12月21日)

目標は「6割ぴったり」ではなく「7割」

合格基準は60%ですが、受検の手引には「試験の実施状況等を踏まえ、変更する可能性があります」とも書かれています。 本番では、初めて見る切り口の問題やマークのずれも起こります。 このアプリの模擬試験は60%で合否を判定しますが、安定して70%を超えてから本番に臨むのが確実です。 まずは分野別の演習で、正答率がいちばん低い分野を見つけるところから始めましょう。